筋疲労について

  • 2021年12月6日
  • 健康
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運動や労働により起こる【筋疲労】

【メカニズム】

長い間、乳酸が疲労を起こすと考えられてきましたが近年では、乳酸の生成過程で発生する水素イオンの影響で動脈血が酸性に傾くこと、エネルギー源である筋グリコーゲンの蓄えが少なくなることが原因とも言われています。カエルの筋肉を使った研究に基づき1929年にHillらが提唱して以来、乳酸は筋肉疲労の原因物質として考えられてきました。これは、乳酸の蓄積によるアシドーシスにより収縮タンパクの機能が阻害された為と理解されました。しかし、後の研究においてアシドーシスを筋肉疲労の原因とする説に対して反証が報告されてきました。そして2001年にNielsenらによって細胞外に蓄積したカリウムイオンが筋肉疲労の鍵物質であることが報告されました。Nielsenらの研究ではカリウムイオンの添加により弱められた筋標本について乳酸などの酸を添加すると、従来の説とは逆に回復が見られました。2004年のPedersenらの報告でも、phが小さい時に塩化物イオンの細胞透過性が落ちることが示されアシドーシスに筋肉疲労を防ぐ作用があることが示されました。また、強度の高い運動ではATPやクレアチンリン酸の分解でリン酸が蓄積します。このリン酸はカルシウムと結合しやすくカルシウムがリン酸と結合してしますと筋収縮に必須のカルシウムの働きが悪くなってしまいます。カルシウムは本来、筋小胞体に貯められ筋小胞体から出ることで筋肉は収縮し、筋小胞体に戻れば筋肉は弛緩しますが、リン酸カルシウムが増加すると筋収縮が行いにくくなります。また、運動や労働によりエネルギー源である筋グリコーゲンの蓄えが少なるなることが身体の怠さや集中力低下などに繋がり疲労として蓄積されます。

【対処法】

1.栄養

タンパク質の中でも鶏肉抽出成分であるイミダゾールジペプチドの高い抗疲労効果が科学的に証明され注目を集めています。その結果、6種類の成分の大半に抗酸化作用があることがわかりましたが、中でも骨格筋への移行が多く筋組織において強い抗酸化作用を示し、抗疲労効果が現れました。

2.ストレッチ

筋の血液循環をよくして筋肉を弛緩させるために行います。入浴後や睡眠前に行うのが望ましいです。

3.アイシング

筋の温度が上昇したままにしておくと、何もしていなくてもエネルギーが消費されやすいので、アイシングで筋の温度を下げエネルギー温存を図る方法があります。

4.アクティブレスト

ストレッチや散歩など身体を軽く動かす積極的な休養を行うことで血流が良くなり全身に酸素や栄養が行き渡り、脳内ドーパミンやセロトニンなどの快楽物質が分泌され、疲労感が軽減する効果があると言われています。

次回はも違う疲労についてお話しします!

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